MA TESOL留学記 @University of Warwick

公立高校教員が1年間、イギリス大学院でTESOLを学ぶ記録

留学について④英語圏じゃなくてもいいと思う

こんばんは。Yukiです

留学生活も10ヶ月が経ち、あと1ヶ月半で帰国となりました。

そろそろ食べてもいいだろうということで、昨年同僚が送ってくださったインスタント日本食を解禁して食べてます。やっぱり日本の米はうまい。シャケフレークもうまい。あと何かこのサクサクしょうゆってやつ(初めて見た)もうまい

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さて、今日なんですが久しぶり留学について書きます。留学は目的によっては、別にアメリカとかイギリスとかじゃなくてもいい、むしろそうでない方がいい場合もあるのではないかと思った話です

 

先日、大学でラベンダー公園とコッツウォルズに行こうみたいなバスツアーがあって、友人を誘って参加してきました。朝から夕方まで1日その人と英語喋ってたわけですが、その翌日に誰かと英語喋ったとき、口がすごいうまく動いたんですね。たぶんバスでず〜っと英語喋ってたから、少し上達したというか。

 

その友人は台湾人で英語は第二言語です。英語はめちゃくちゃ聞き取りやすいし、お互い普通に学校で英語を勉強してきた同士だから使う語彙範囲も同じだし、聞きながら「次何言おうかな」とか考えるゆとりがあるし、しかも相手も学習者だからお互い文法ミスが気にならない。感覚的には日本語喋ってるときと同じくらいの快適度で行けたんです。この人は日本大好き(中島美嘉とか米津玄師とかが好き)ということもあり年齢も近いので話が合うというのも会話がしやすい要因になると思いますが、こういう人があと5人くらい日常的に身の回りにいたら、めちゃくちゃ英語伸びるなと思ったんです。

イギリス人やネイティブに近いレベルの人と話すと、まず知らない語彙が絶対存在するから推測に頭を使います。しかも話すスピードは速いから集中しなきゃいけない。そうするとこっちが次何喋ろうか考えるゆとりはない。しかも文法ミスは明らかにバレる(もちろん何も言われませんが、私が気にしちゃうだけ)。1対1なら私のターンが保証されてるので喋れますが、複数人での会話だとこの処理に脳のキャパを取られ、話すことを考え始める時には話題は別の話題に移っていき、中々話せなくなります(お酒飲むとこの処理が雑になるのでちょっと話せるようになります)

 

何が言いたいかと言うと、ネイティブに囲まれるより、第二言語として英語を使う人に囲まれる方が英語力(特にスピーキング)は伸びていく場合もあるのではないかとこの経験から思いました。アイスランドで仲良くなった韓国人はドイツに留学中でしたが、目的は英語学習と言っていました。むしろドイツ語は学んだことないとまで言ってました笑 でも寮の友達、授業の友達がみんな第二言語として英語を使う人たちだったら、すごい英語の練習しやすいんじゃないかなと思いました。(ちなみにやっぱりこの韓国人とのコミュニケーションも楽だった)

もちろん、語彙レベルを増やしたかったり、速い英語を聴き取れるようになりたかったりという上級者はイギリスとかでネイティブに囲まれるのがいいと思います。あとはその国が好き、その国の発音が好きとか。もしくはある国の学位が権威を持っている?みたいな場合ももちろんその国に行くべきだと思います。私の場合は、「英語圏の有名大学の修士で英語教育勉強しました」って日本で言えば就活とかで一目置かれると思ったので、英語圏1択でした。

でもネットで拝見した方はTESOLをハンガリーの大学院で取るらしいし(学費格安すぎて羨ましかった)、私は留学する前に大学の恩師に相談したとき「第二言語教育学ぶんだから、第二言語として英語を勉強している人が多い環境も選択肢に入れてみたら?。スペインとかオランダとかCLIL(内容と言語を同時に学ぼうみたいなやつ)盛んだしいいじゃん」って言われました。目的によって国も形式も変わってくるんだと思います。

いずれにせよ、「英語の勉強だから英米加豪のどこかだ!」とならず、色んな選択肢を考えるのがいいのかもしれません。私語学留学したことないので分かりませんが、大学生の語学留学とかなら、非英語圏でノンネイティブと一緒に勉強していくのもありなのかも…もちろんある程度のレベルのノンネイティブと一緒にいないと勉強にはならないかもですが…