MA TESOL留学記 @University of Warwick

公立高校教員が1年間、イギリス大学院でTESOLを学ぶ記録

課題②Innovations for TESOL Methodology

こんにちは。Yukiです。

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今日は鍋パをしてきました!こっちでまさか鍋が食べられるとは思ってなかったので、夢中で食べまくりました。あったかい豆腐を食べるだけで日本を思い出しますね〜

とりあえずホームシックになることなく生活してますが、日本のグループLINEで忘年会とか新年会の話題が出ると、日本の飲み会を恋しく思います。来年はお土産話をたくさん持って参加しますね

 

さて、今日は2つ目の課題について書きます!

こちらの授業は教員経験者用の授業になっています。TESOLコースは全部で約80名ですが、その中の20名ほどで受けていました。ということで日本でいうとゼミのような雰囲気での授業でした。

こちらは授業内容=課題内容でした。授業でのディスカッションやリーディングを通じて、課題の内容を練っていく感じです。

そして課題内容は、「教えてきた中で抱えていた困難を解決するプランを考えよう」という極めて実践的なものでした。私であれば、日本の受験指導が中心になる進学校で8年間教えてきた中で抱えていた課題を1つ取り上げ、それを改善するプランを立てるのです。

 

この課題を知った10月当初はもちろん私がここに来た目的である学習者のモチベーションについて考えようと思っていました。

でも正直私が勤めていた学校は非常に優秀で学習に前向きな生徒が多かったこともあり、私は特に生徒のモチベーション形成で苦労した経験があまりないことに気づきました。もちろんモチベーションを上げる工夫は常にしていましたが、やる気に乏しい生徒に対するマイナスを0に持っていく工夫というよりは、受験のために英語を勉強している生徒をプラスに持っていく工夫(生徒にもっと英語とか海外をおもしろいと思って欲しい)だったので、生徒がのってきてくれなくて悩んだという経験はなかったのです。

 

そこで私が選んだのは「教員の言語使用」でした。意外とみなさん知らないかと思いますが、日本の中学と高校の英語の授業は原則英語で行われなければならないと学習指導要領に明記されています。ですが実際に英語だけで行われてる授業は日本ではほぼ見かけません

かく言う私も1.2年生を教えるときは3〜5割くらいは英語を使いますが、3年を教えるときは予備校講師になりきると割り切っていたので、ほぼ日本語で教えていました。1.2年生に対しても3〜5割で「少ないよなあ」と思っていました。

 

実は私は県の初任者研修の研修講師を4年ほど務めており、私が担当する回はえらそうに「授業に英語を組み込む工夫」なのです(言うほど私は英語使っていないのに、単元の導入や英問英答は英語でやってたので、ドヤ顔で初任者にそれを見せていました…)

そこで毎年初任者の先生方から受けるフィードバックは「進学校なので受験対策のためにほぼ日本語で授業をやっていたけど、英語をできる範囲で入れようと思った」「教育困難校に勤めていますが、どういう場面で英語を入れられますか?」など、勤務校の偏差値に限らず言語使用に悩んでいる先生方が多かったことを思い出したのです。

 

そこで私は教員の言語使用をテーマに設定し、調べ始めました。英語をできるだけ使いたい。でも日本語の方が生徒にとって効果的なところでは日本語を使いたい。といったジレンマの落とし所を探しました。

結論から言うと、日本語を使った方がいい場面、英語を使った方がいい場面は生徒のレベルや扱う内容によるということでしたが、そこを少し明確に学ぶことができたので、帰ったあとに授業をやる際は少し自信を持って英語と日本語を使い分けられそうです。

あとこちらに来て初めて知ったのが、Translanguagingやcode switchingという考え方でした。これは誤解を恐れずにめちゃくちゃ簡潔に言うと、ルー大柴のような喋り方です。教師が英語と生徒の母国語を混ぜて話す手法が世界で大真面目に研究されています。こちらはかなり面白そうだと思ったので、今後別の課題でも深掘りする予定です

 

ブログではまとまりませんが、こんな感じのことを課題にまとめました!