MA TESOL留学記 @University of Warwick

公立高校教員が1年間、イギリス大学院でTESOLを学ぶ記録

課題①Spoken Interaction

こんばんは。Yukiです。

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写真は先週スカッシュメンバーと食べたメンディーという料理(トルコ料理?)です。チキンが香ばしくて最高でした。

 

久しぶりの真面目な話です!課題シリーズとして書いていこうと思います。

 

こちらの授業の課題内容は

「自分で何か会話を録音し、授業で学んだ手法を使って分析する」

というものです。とりあえず形にはなりましたが、正直面倒くさい課題だった…

私がウォーリックを選んだのはEma先生がいるからなのですが、ウォーリックのデメリット?というか面倒くさそうだなあと思っていたのがこのSpoken Interaction とWritten Discourse(こちらは提出が1月なのでまた後日触れます。)でした。

 

学んだ手法は例えば「複数で話している場面で、話し手が変わるタイミングに法則はあるか」「相手を傷つけない断り方は」「聞き返し方のパターンは」「相槌の役割は」「質問と答えのパターンは」「トーンと感情の関係は」「人間関係と言葉遣いの違いは」などなど、まさに会話をクソ真面目に分析するものです。

最初は授業もよく分からなかったし、何で英語教育学びに来て会話分析しなきゃいけないのかと思ってましたが、授業の終盤になるにつれてだんだん分かってきました。

 

ざっくり言うと、生徒にマジな英会話を教えるためには会話を分析するという視点が必要だったのです。

 

例えば、明日何か予定があるとします。そんなとき友達から「明日映画見に行こうよ!」と言われたら、みなさんはどう断りますか?

私だったら「あ〜めっちゃ行きたいんだけど明日はちょっとディズニー行く予定あるんだよね。来週だったらどう?」みたいな感じに断ります。

では、教科書はどう断っているか。もちろん全ての教科書ではありませんが、結構ぶっきらぼうに「いいえ、行けません」みたいな機械的な応答をしている教材が多いと思います。こういった教材だけで学ぶと、いくら英語の知識をつけても、実際の会話の場面で人間らしい会話をすることは難しいというわけです。

 

これは私も留学しててひしひしと感じます。ある程度フォーマルな英語?なら話せますが、日常会話のちょっとした表現みたいなもののストックが私の中にないので、軽めのスムーズな会話ができません。

また、well...とかyou knowなどの繋ぎ言葉(英語ではfillerと言います。日本語だと間を持たせるときに使う「なんか〜あの〜」みたいな感じ)も教えておくのは大事だなあと感じました。ただでさえ学校では教えることがたくさんありますが、それがまた増えた感じです笑

実は人間同士の会話というのは言語だけではない、心理的なもの(場所、人間関係、文化など)が複雑に絡み合っている。それを教えることも英会話を教える上では大事なんだということがよく分かりました。今となっては、勉強してよかったと思っています。

 

さて、課題ですが、私はRepairという、コミュニケーションにおいてどう問題(誤解とか、聞き返し)が起きて、それにどう気づいてどう修正するのかみたいなことを題材にしました。

ある授業中の友人同士のグループワークを録音し、その会話を書き起こして(この書き起こしも大変なんです…)、コミュニケーションに問題がある場面を洗い出し、パターンが4つあるのでそのパターン別に分類しました。

詳しく書くとアレなので、気になる方はまた後日聞いてください笑